さまざまな友人やTwitter上でおススメしていただいてから、すぐにPSVita版を買ったのですが、買った直後からPSVitaの調子がおかしくなり、最終的に充電しても電源が入らなくなってしまって、今回のMUSIC3のうたプリ刻印モデルが発売されるまでお預けになってしまっていました。
前回のPSVita(1000モデル)から(2000モデル)へと移行が無事済んだので動作確認のためにプレイしたのですが、これが意外と面白くてプレイしてしまったのでそのへんの感想をざざーっと書いておきたいとおもいます。ご存知ネタバレしかございませんので、まだプレイサれてない方やネタバレ見たくない方はご注意ください。
全部書くとうたプリみたいに長くなっちゃうので、ざっざと気になる要点だけ抜いて簡潔に感想まとめました。
【追記】Nintendo Switch への移植版が発売されているのでNSでも遊べます
全ルート共通のお話
大体の話の流れとしては、主人公はオリオンという虫野郎(違う)に体当たりかまされてしまい、なぜか記憶がスッポンポンになってしまいます。
前提としてファンタジー要素が入っているわけですね。お話の「なぜ」の前提が最初に描かれているので、素直にストーリーへと入れます。
なんで虫が存在してるのかは知らんけど(虫じゃねえから精霊だから)
オリオンがこの世界の中で唯一信頼できる心の拠り所だから大切なパートナーだから。
そんでもって、最初から選択肢で各キャラクターのルートに入れるのもいいですね!つーても、
- ハートの世界
- スペードの世界
- クローバーの世界
- ダイヤの世界
と、ゆかいなトランプの世界の選択肢が広がってるんですがが。
普通の人は上からプレイするんだと思うのですが、「上からやったら負けなんじゃないか?」という謎の使命感から、一番最後の「ダイヤの世界」からプレイすることにしました。2、3年くらい前に、友人から一通りキャラクターの紹介については受けていたのですが、プレイする前にはすっかり忘れていたので、どの選択肢がどのキャラクターに繋がっているかについてはこの時点ではさっぱりわかっていませんでした。(後ほどヒント発見)
ダイヤの世界
ダイヤの世界を選んだところ、道端にDOOONと落下することになりました。
突っ込んではいけない、触れてはいけない主人公のネーミングセンス。
そして目の前にはいきなりの出会いとなるキャラクターが。こいつ誰だ・・・。
しかしこいつ、記憶すっぽぽんの主人公に対してとてもおやさしい。
脳みそがイカレてしまっていることは見抜かれたために、即座に病院送りになってしまいますが、主人公の身の回りの世話をスムーズに行ってくれる。将来は介護職決定かな。
こんなやさしい彼ですが、看護師さんから彼氏と聞かれるも彼氏であることを否定。
じゃあ誰なのかな・・・? プレイしている私も前情報ゼロの記憶喪失状態だから本気でこの人誰なのかワカンナイ・・・。
紛れ込んだのはトーマのルートだった
話をすすめていくと、病院を退院することになって、家でもお世話してくれることになった。お名前はトーマというらしい。あっ・・・なんか聞いた覚えあるわ・・・まさかこいつ(察し)
トーマくんはいちいちからかうと面白い。面白いんだけど、完全に主人公を女としてみなしていないどころか否定してくる。「お前にそんな気は起きないよ」とかお前ふざけんな。誘惑すんぞ。(なんのゲームだよ)
でも最終的に変な気持ちにはならないとか、女になっちまったな・・・とか危険であやふやな発言をしてくるから可愛い。
そもそも、主人公のことを異性としてみない感じだったのに、突然「オレはお前の彼氏」とか言い出すもんだからもはやワタシ意味不明。彼氏のくせに全然付き合ってる感じないわ、あらたに登場したシンという性格キツめマンからは「トーマに会いたくないんじゃなかったのか」なんて意味深な記憶を掘り起こされる。
「オレはお前の彼氏」は完全にこいつ嘘ついてるやろ・・・って、だって、最初看護師さんに聞かれたときは「彼氏じゃない」って否定してるってことは、それから後で何かに気づいたってことなのかな・・・って思ってた。
クソニート生産ルートへ
ところで、トーマにお世話されている間に、主人公は猛烈な嫌がらせを受けていることが発覚してます。メールにしねしね書かれたり、郵便受けにゴミぶっこまれたり。
しかし、トーマくんはお掃除が得意らしく、主人公のマンションに放り込まれる、さまざまな愉快なゴミを片付けてくれるやさしいやつだった。普通友達でもここまでやらないからそれはつまり・・?
その嫌がらせのビックウェーブに乗りながら、記憶を探索しているたびに危険な目にあうのですが、危険な目にあうたびに、そばにいるトーマの危険度も上がってる感じがするんですわ・・・。
お前、危ないからオレの部屋にこい、って行く、とか、行かない、とかの選択肢ZERO。もう行くしかない。
トーマハウスにつくと、しばらくお前ここにいろと。おいしいご飯も作ってくれるし、ゲームもさせてくれるし、もう最高の環境。主人公はここでニートとして生きていくのも悪くないかもしれん。と思ってた矢先、トーマが作ったご飯がなんかおかしい。
ご飯食べるとすぐ寝てしまうという、クソニートの生活サイクルが突然出来上がってしまう。もうニートでいいよ・・・トーマに養われてあたし生きていくよ・・・(記憶取り戻す気なし)
なんだこれは・・・と思っていたら、口移しで睡眠薬ぶちこまれるし、それ口移しの必要ありましたかね?(素直な疑問)
クソニートの生活サイクルを繰り返していたら、最終的に大型犬用の檻にいれられたww なんでだよ、せめてゲームさせろ(?)
トーマくんの気になる癖
トーマくんの立ち絵に、口元に手を寄せて考える仕草があるんだけど、これなんか意味あるのとおもって、ぱぱっと調べてみたら、
会話をしている時に、相手が口元を手で覆うように隠すしぐさをしたら、それは 結構意味深なサインの場合がある。何か隠し事をしていて、 それが口から出ないように押さえている場合や、または 異性が相手の場合は、相手に対する恥ずかしさや性的な興奮や妄想 をしてしまっている時である場合もある。
何か隠し事してる上に、性的な興奮や妄想ってこいつもうだめじゃん・・・トーマだめだよ・・・コレが噂の暴走機関車トーマスか・・・
でも予想ではもっとひどいことするのかなーっておもってたんだよね。そのひどいことをするルートにワタシはたどり着かずに、ウキョウsanに井戸に放り込まれて死んだだけど。
さて一回目のトーマルートでウキョウさんに放り込まれて死んでしまったので「何を間違えたのか?」と考えて、少し前のセーブデータに戻り、すべてトーマを肯定する選択肢に変えてみました。
別にトーマひどいやつだなんて思えなかったし。
とはいえ、若干、トーマの自作自演を疑ってたよね。みずからポストにゴミ放り込んでたらどうしよう、完全なサイコパスやんけ・・・と思ってた。
まあ人を檻にぶちこむ時点で若干(若干じゃない)なサイコパスだけど悪いやつじゃないし、と思ってトーマ好き!!みたいな選択肢に変えてみて、ウキョウさんからの近道へのご案内についても遠慮し、回避したところ、無事に檻に戻ることに成功したのでした。
棚ドン
檻に戻ったところで、「靴の位置がちがう・・・」「お前、外でた・・・?」とトーマくんに即バレ、靴の位置とかどんだけ神経質なの・・・そして、怪我した箇所を逐一責められるという嫌がらせを受けてしまう。身体の痛みを、言葉と一緒に責めるとかとんだ変態だな・・・(褒めてる)
しかも、今までパジャマ着ろとかいっていた理性の塊だったトーマが、下着以外の服全部脱げ、とか言い出す。
脱ぐ必要ある? それ脱ぐ必要ありますか?
脱がされてヒイコラさせられて、壁ドンならぬ棚ドンをされるんだけど、棚ドンしたら上にかばんが置いてあってそれが主人公に頭上に落下しそうになる。
とーま「危ない!」
危ないって
棚ドンした本人が何いってんの!?
服脱がしておいて、怪我人棚ドンしといてなんなのさ、ふざけんなトーマ好きだわ。
こういうよくわからない、相手を大切にするが故に相手を傷つけるせいで、矛盾した言動が出ちゃう狂った展開好きだよ。言うほど狂ってはいないけど。
言ってることとやってることの矛盾がすごすぎる、存在そのものが矛盾しはじめているトーマくん。
でも、棚ドンしてくれたおかげで、主人公の日記がぱさーって落ちてきて、それを見たトーマ「こ、これはー!?」これはじゃねーわ。
そこにはなんと主人公がトーマにメロメロチュで、今日は告白するぞという決意表明が書かれていたのであった(ざっくり概要)。それを見たトーマ、「オレは間違えたんだな・・・」
うん・・・大間違いだった・・・でも、主人公記憶なくしてるせいもあったよね・・・。守る方向性が、睡眠薬飲ませる→檻にぶちこむ→棚ドンは感心しないけど、間、まあし、しようがないのかな・・・?
間違えたんだな、っていう台詞はすごく含みがあるよね。いろいろ認めてるし、まあその後はトーマが主人公はイッキさんが好きなんだとオモテタ・・・とか、まあ大体そんな勘違いしてるんだろうなって予想つきやすかったけど、逆にそのまますぎて、もっと複雑な内容なんかなって思ってたけど、ストレートな勘違いで「なるほど!」ってなった。ひねりはそこまでないけど、一番まともそうなやつが一番狂ってる展開で最高でした。
トーマについて
主人公と幼馴染という関係性において、トーマってその関係性を乗り越える勇気と覚悟がまったくもって持ち合わせてない。こんなに狂うくらい大切にしたいって思ってるくせに、シンのルートで図星すぎることを、まっすぐに突き立てられてて、抉られてて、ああ・あ・・・ってなった。
ようするに、もし、今とは違う関係を迫ったときに、今までの関係が崩れてしまうのが怖くて踏み出せない臆病ボーイってことですよね。臆病なくせに、自分の感情をうまくしまいこめないせいで、自分の感情どころか、主人公を檻にしまいこむという斬新さ。
ウキョウルートで、シンとトーマ、どちらにも肩入れするな、というような展開があって、シンとトーマが主人公をライブや映画に誘ってくるけど、先に誘ったシンに対してトーマは「シンが誘うならオレは遠慮する」みたいなこといってて、ハァ!? ァ!?みたいな感じになるよね。好きなくせに、おっま!!! なんて臆病な恋愛の仕方なんだ・・・ハァ、好きだよ・・・でも、高校時代に彼女いたとかいうのは許さんから。
付き合ってる間はそのコが一番になるように頑張ったけど無理とか、ワタシが無理だよ、素直になろう。
ちなみに病んでる感じのキャラクターというか、ひねくれた愛情をもったキャラクターがすきなワタシは、アムネシアの中では1番でトーマくんを気に入りました。どうもありがとうございました。
次は、シンルートの感想を時間のあるときに書きたいと思います。
シン→イッキ→ケント→ウキョウみたいな感じでプレイした感じです。